2012年3月13日火曜日

不思議な出会い

夏が待ち遠しく、行ける時に!と以前から惹かれていたタイへ。
あまり何も準備なく、心の赴くままにと旅立ちました。

とはいえ、宿泊先はのんびりできるリバーサイドのホテルに停泊することに。
素敵な景色を少しでも眺めていたいから部屋はリバーサイドに。広大な敷地で緑も多くホテルは去年の年末にリニューアル・リブランドしたばかりのアナンタラ・バンコク・リゾート&スパへ。

空港からホテルへ移動する歳、エアポートリンクという空港に直結している電車から市内の電車が連絡している駅のホームでターバンを巻いたおじさんに声をかけられました。この観光客が通る場所での出会いに疑惑が。。

ホテルのボートが迎えにくる船着き場のある駅に行くのに乗り換えもあり、地図を凝視していたから!?

どこに行きたいのか?って。素直に答えたら自分も方向が同じだから一緒に行ってあげると言ってくれます。
しかも船着き場のある駅より、川を渡ったひとつ奥の駅で降りそこからタクシーのほうが分りやすいとおっしゃる。

ボートを利用しホテルに向かうのは難しすぎるというのが理由だそう。

私の想像だとボートはホテルのものだし、船着き場には15分おきにはボートが迎えにくるっていうのなら何も難しい話じゃないのに。。
しかし、おじさんはいやいや、ボートでホテルに行くのは複雑だと、タクシーつかまえて上げるから川を渡った駅まで一緒に行こうと。

この時点でおじさんの描いているボートと私の思うボートが違うから話が食い違っているのか、おじさんがタクシーの運ちゃんとつるんでいて、ぼろうとしているのか。。

電車に乗り込むと周りにも英語の理解できる観光客がいる。
私とおじさんのやりとりは隠されたものでもないが、どうみても観光客にたかろうとしている図に見えるだろう。地理的にはおじさんの言っている行き方も間違ってはいない。

おじさんは優しさで言ってきているのに、疑うのは悪いと思っても、やはり、着いてそうそう荷物も持つからと違うところへ誘おうとする人を信じて良いものか!?

行きの飛行機で隣に座った日本に留学中のタイ人の女の子は以前バンコクの大学に通い住んでいたそう。
その子から散々「おねーちゃん信じられないよ、一人でバンコクに行くなんて、しんぱ〜い;;」と再三言われ、私自身何も恐れていなかったのに、いざこんなシチュエーションだと彼女の言葉が蘇る。同時に「夢をかなえるゾウ」のガネーシャを思い出す。主人公と同じようなシチュエーションだ。神に近いものがまさかこんな恰好ではないだろうと。。

何よりボートでホテルに行きたい!そのことを伝え、当初の予定通りに。
しかしおじさんはホテルまで送ってくれるという。船着き場に着く前に、おじさんが胸ポケットから出したのはストーンブレスレット。長らくおじさんが持っていたものだそう。


これは、私の人生がスムーズにうまく運ぶようにと、またあわせてマントラもふたつほど伝授されました。自分の国の言葉で書き留めてくれとペンを渡され日本語にはない発音をどうにかカタカナで表記してみる。遠くにいてもおじさんは祈っていると言ってくれました。
ちなみにマントラを唱えるときは左の鼻の穴に意識を向けるのだそう。男性は右の穴だそうです。こんなマニアックな事教えてはくれないだろう、ただぼりたい人はと思うのだが。。
(この男性、2歳の時にタイに移住したインド人。故にターバン頭にまいている。職業は瞑想を教えること。)
さらに、私の人生が良い方向に動いたり素晴らしいことがあったら電話で教えてくれと携帯番号を教えてくれた。心の中で望んでいることが叶ったら本当に電話で知らせようと思う。 
話してくれていることは、スピリチュアルだけど、胸ポケットにはプラスチック製のフォークとナイフが2本ずつ。聞けば、ファーストフードを食べたあとの爪楊枝がわりらしい。
去年インドのアシュラムで、瞑想やヨガを一緒に行ったマスター達とは大違い。まず服装がアメリカンカジュアル。そして小汚い。

私の疑いをはらしたいのか、ただの親切心か、船着き場に着いたら、今度はホテルに自分の携帯からかけて私が着いたことを知らせるという。
実際そうしてくれたが、その前に、ホテルのボートは15分ごとに送迎していることは伝えたのに。。
親切をとにかく受け取ろう。 ボートがやってくると、おじさん少しテンション上がり気味。
ホテルの客しか乗らないので地元民のおじさんは「こんな立派なボートに乗れるなんて☆」
と言ってる。乗り込むとスタッフがレモングラスの香りのついたおしぼりを渡してくれ、おじさん嬉しそうに顔やら首やら耳の後ろを拭く。(←どこの国でも同じなのね、おじさんと認識される方々はおしぼりを手以外の箇所に利用するとこって、、などと変なことに感心してみたり。。)

10分ほどボートに乗っている間におじさんの携帯が鳴り、会話はタイ語で話されているので、当然理解できない。切ると 山の上から電話があったと教えてくれる。山の上にはおじさんのアシュラム的な家があり、瞑想を教えたりするところらしい。そこでこの天然石のブレスレットを作ったそう。その時点でも、もしやタクシーの運ちゃんが「今日のかもはどうした!?」なんて連絡じゃ!?と頭をよぎったりしてしまう。

フロントまでぴったりと荷物を持って着いて来て、フロントの人は、『何人でお泊まりですか?』とこれみよがしに聞いてくる。おじさん、いろんな人に疑われてかわいそう。。
だけど、そういう恰好だし。

フロントのお姉さんが部屋までご案内しますということで、最後はホテルのロビーで、「日本語でおやすみってなんて言うの?」そして「おやすみ」と言って別れた。

信じる者は救われる。けれど着いてすぐの外国でホイホイ着いてくのも何だし。親切を疑うのって失礼だからなるべく心を開いて話した。

結果とても親切な方ということになるが、最初から100%信じた態度でなくて済まないなと思う。人はみかけによらないといっても、やはり身なりは大事!?

素晴らしい人生です☆といつかおじさんに伝えたい。


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