2011年8月21日日曜日

ウォーミング アップ

「もうすぐ瀬戸内国際アートフェスティバルへ行ってから1年が経つ。

フェリー乗り継ぎと島を歩くのと様々な芸術作品からの感化と島での食事と五感と時間をフル活用した旅だった。
http://kaorufrankincense.blogspot.com/2010/10/blog-post.html

今年は、力が入ってると言われてる!?横浜ビエンナーレに何日か通うつもり。

それと中之条ビエンナーレも自然豊か温泉も満喫できそうなので、敷地が広く移動をどうすればよいものかという懸念はあるが、巡りたいところ。

総体的に今年は上記ビエンナーレ2つといくつか企画展を見るくらいで去年の「かの忘れがたき旅」に相当するかしないかぐらいだろうということで、美術館二つ鑑賞・感動ウォーミングアップに行って来た。

「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」
- スロヴァキア共和国で2年に1度開催されている世界最大規模の絵本原画展



「まいごの幼子」byタシエス
鉛筆スケッチの原画(話の内容付き)で頭の中の色づけが、最後に見た実際の絵本とのあまりに違い驚いた。この写真よりもっと暗く全体的に暗い色合いで、本当にスペインの作家!?って感じ。。

色のないスケッチ原画で、のめり込める内容と絵のタッチ。子供だましでない。
自分が子供だったらこの色のない世界を楽しめるだろうか!?と思ったり。内容はシンプルだが絵本だけに非現実的なビジョンがあり、そこにひきこまれる感覚がなつかしく、久しぶりの感覚に出会ったことにちょっとうるっとしてしまう。


あまりに多数の作品、一通り目を通して記憶に残ったのは、
いろいろな太陽ができる話 色と絵の具合がグラフィカルで好き。
「千の昼とひとつの夜」byファビアン・ネグリン タイトルも好き


「わにわにのおでかけ」
内容は至ってシンプル。だからか、印象にのこった。逆にここまでココロを動かさない内容に安心を覚えたのかとも思う。。線の太さも好き。


(内容)ワニのわにわに眠れず、外のざわめきがきになり、歩いていくと、そこは大賑わいの縁日。屋台を見て回り、ヨーヨーを手に入れ、最後に大きな花火を見て家に戻る


次なる美術館へ
「エル・アナツイのアフリカ」を観に。

今まで観たインスタレーション作品で一番良かった。
というのも、スケールの大きさもさることながら、素材の廃棄物である、缶や瓶の蓋が本来冷たさ、固さを印象づける物であるはずなのに、作品からは暖かさ、柔らかさのようなものまで感じ取れる。

それはそれら廃棄物が、製造され市場へ、消費者から廃棄物へ、作業を通し作品になるまでに多くの人に触れられることにより素材にパワーが入り、それが作品のパワーにつながるとアーティスト本人のインタビューで明らかになった。

スケールが大きく、アーティスト本人だけでは到底つくりあげられず作業員が20人ほど居るそう。来たい時に来て好きなだけ作業してもらというスタンスで本人達は偉大な美術作品をつくっている意識はない。
意識はなくとも作品からは素材の特質を超え、人のぬくもりが感じられる。へたな機械織りの織物より暖かみがある。
そして、これぞリサイクル!そこにあるもので作品をつくる。地域の人も参加でき、社会の一部でありアートであり。

良い刺激でした。










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